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整形を失敗した場合

 中高年期になると、脂肪が過剰に蓄積された弊害が、もっとも深刻な形となって現れてくる。
ある程度の年齢になったら、肥満は成人病の温床であることを改めて認識し、ライフスタイルに問題がないかどうか、もう一度よく検討することが必要である。  まず、中高年期は生理的に太りやすい時期と心得て、20代前半の体重と比較して多くても1割増しまでにとどめるようにする。
肥満を防ぐことが、そのまま成人病から身を守ることとなり、健康維持と長寿を実現するのである。  加齢とともに身体は確実に変化していく。
高齢者では筋肉量と細胞内の水分量が減り、相対的に体脂肪量が増加する。 したがって、太り気味の人は体重が変わらないからといって安心せず、脂肪を減らすように努めたほうがいい。

 高齢になると、体脂肪の分布も変わってくる。 ウェスト値をヒップ値で割ったW/H比の男女の違いが小さくなるが、これは女性の腰回りの脂肪が落ちてくるためである。
一方、上腕三頭筋部や肩甲骨下部では、男女ともに皮下脂肪の厚みが増してくる。 そして、問題となるのが、若者にくらべて腹腔内の脂肪が増えることである。
 肥満が引き起こす疾病のなかでも、糖尿病の問題がいかに深刻であるかは3章で述べたとおりである。 高齢になると、インスリン感受性が低下するという生理的変化が起こるが、これは日常の運動量増加によりある程度防止できるという報告もある。
つまり、食事量と運動量に注意して肥満を防ぐことが、糖代謝異常の予防につながるのである。  心筋梗塞や狭心症などの冠動脈疾患についても、やはり中高年の肥満度は危険因子として挙げられる。
脳梗塞や脳出血などの脳血管障害に関しては、肥満が高血圧、高コレステロール血症、喫煙などと相乗的に作用すると、深刻な事態を引き起こす恐れがあるとされている。  また、高齢になって過剰な脂肪を抱えていると、膝関節に障害を起こす恐れがある。
いったん重度の肥満に陥ってしまうと、膝への負担から運動量を増やすことがむずかしくなるので、やはり日頃からの注意が大切である。  さて、世の中には、高齢にもかかわらず心身ともに若々しい人がいる一方で、実年齢以上に老化が進んで臓器の障害なども深刻である人がいる。
こうした個人差は、年齢が上がるとともに大きくなる。  健康で充実した生活を末長く続けたいという願いは、贅沢三昧のグルメ生活ではかなえられない。


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